計画地は、横浜の斜面地にある住宅街の高台に立地する敷地です。

南西側隣地は、2mほど低いため2階の高さでは遮るものがありません。
また東側は、2m程度隣地が高いですが広い庭先と豊かな樹木が借景と風の通り道として期待できます。
北側は坂道と接しており、敷地の地面の方が1m弱低くなっています。
道路の向かいは2mほど高い位置に隣地があり豊かな緑のある庭となっています。
このような敷地環境より、冬モードと夏モードそれぞれにおいて、陽射しや通風を上手に取り入れながら、周辺の良好な空気と景色を取り入れるような緻密な断面計画としています。

屋根は片流れ屋根とフラット屋根の組合せで構成し、フラット屋根はスノコを敷いて眺望を楽しむことができます。
想像以上の絶景が広がっています。
玄関から居間へ入ると2段ほどさがった土間のキッチンゾーンと、居間ゾーンは見あげると吹抜け空間することで緩やかにゾーニングしています。
2階へのアプローチとしては、吹抜けを介してスチール製のシンプルなリビング階段を計画しています。
段板には足触りの良いタモ集成材とし、踊り場からは2階ホールへのアクセスのほか、二股に分かれて隠れ処和室へのアクセスとして離れ感を演出しています。